2020スマイルフラワープロジェクト

2025/06/02 14:35

・ロス花が描くアート
2025年4月より、大阪・関西万博(国際博覧会)が開催されております。
弊社のジャパン・フラワー・コーポレーションも「北陸お花ごっつおマルシェ※」を出店しております。
※北陸地方の老舗企業や特産品の出店

万博では、「ナショナルデー」といって、各参加国が日替わりでメインとなり、文化や技術などを紹介する日が設定されております。
そして、5/18はブルガリアのナショナルデーでした。
ブルガリアはバラの栽培がとても盛んな国。
かねてより弊社はブルガリアよりダマスクローズの苗を輸入し、石川県の企業様にお届けしているというご縁があります。
そんなブルガリア共和国のパビリオン前の広場に大きなフラワーカーペットを作成いたしました。
使用されるお花として、富山県の球根栽培用のチューリップの切り花と、姫路生花さまのご協力により、関西地区で廃棄される予定だったバラなどが集まりました。
普段はあまり注目されることがない廃棄花ですが、この日は万博に来場された多くの人々の目を楽しませることに。
通りがかりの人々にも注目されつつ、花を丁寧に敷き詰める作業を行います。
フラワーカーペットのメインデザインはブルガリアの伝統文様の「Шевица・シェヴィッツァ」を。
左右に、ブルガリア共和国の国旗と日本国旗の日の丸を。
・ブルガリア大統領夫妻が添えたダマスクローズ
午後には、5/17から来日されていたブルガリア共和国の大統領ご夫妻が現場に到着。
フラワーカーペットのまわりにはすでに人だかりができておりました。
作成のクライマックスでは、ブルガリア共和国のルメン・ラデフ大統領夫妻にダマスクローズをカーペットに添えていただき、スマイルフラワーカーペットが完成いたしました。

ダマスクローズはブルガリア原産のバラであり、国花でもあります。
とても香りが高く、ダマスクローズから取れるローズオイルは香水の原料として有名です。

大統領ご夫妻がバラを添えた瞬間には、周りに集まっていた人々に拍手喝さいをいただきました。
カーペットを作ったひとも、見学していた人も、みんな笑顔に。
やはりお花があると人々は笑顔になりますね。
・フラワーロスの問題に寄り添った取り組み
今回のフラワーカーペット作りでは、ブルガリア共和国と日本との交流の架け橋となるのはもちろん、フラワーロスの解消という側面もあります。
たくさんのお花が様々な理由で飾られる前に廃棄されています。
このフラワーカーペットで使用されたバラやチューリップも、本来なら廃棄される運命でしたが、大阪万博という一大イベントで役割をいただき輝くことができました。
フラワーカーペットは一日だけのお目見えでしたが、イベント終了後に丁寧に回収し、ブーケとして束ねてご希望の方にお配りしました。

この取り組みを通じて多くの方がフラワーロスを知り、何ができるかなと思ってくれたり、お花を飾るときの選択肢を考えるきっかけになりますように。

※写真に写っている方全員に、お顔出しの確認が取れなかったため、公人であるブルガリア共和国大統領ご夫妻以外はぼかしてあります。
見苦しいですが、ご了承くださいませ。