2020スマイルフラワープロジェクト

2024/05/28 15:49

◆芍薬〈シャクヤク〉の「お花摘み」

麗しの初夏のお花、芍薬〈シャクヤク〉。
1年に1度、初夏の季節にしか出会えない、優雅で香り豊かなお花です。
シャクヤクの栽培は、秋ごろに株を植え、翌年の初夏にお花を咲かせます。

そんな芍薬のお花も、チューリップのように「花摘み」が行われているのをご存知でしょうか。

シャクヤクは開花し始めたころに、咲いている花首の一部を摘み取ります。
それは、翌年用の株に栄養を残すためです。翌年もきれいに大輪のお花を咲かせるために。

摘み取られるその数、なんとお花の半数ほど!!(注1)
通常は、摘んだ花首はそのまま棄てられます。

(注1)ほとんどの産地さんは1/3程摘みますが、中野市のシャクヤクは1/2だそうです。

◆規格外の芍薬たち

また、芍薬にも、規格外とされ、市場には出荷されないお花たちがいます。
◎葉が変色しているもの
◎蕾が小さいもの
◎茎が曲がってしまっているもの
◎咲き方に個性があるもの(注2)

(注2)全体が同時に丸く開花せず、一部が先に開花してしまうもの。
最終的には丸く咲くのですが、こういった咲き方が予想されるものは、蕾の段階で廃棄されます。

そういった芍薬たちも、表に出ることはありません。

◆規格外でも、華やかさは十分!

下の写真の芍薬は、規格外の芍薬です。
まだ蕾ではありますが、まあるいお花は、普通のお花とほとんど変わりはありません。

ちょっとだけ小さい、少し茎が曲がっている、葉がちょっと茶色い。
小さくても、可憐でかわいいです。
曲がっていても、個性になります。
葉の色が違っていても、お花は美しい。

シャクヤクは1年のとても短い季節にしか流通しない特別なお花です。

贈り物なら、ちょっと気に掛ける、見た目の細かい部分。
でも、ご自分のお家用なら…

規格外でも、茎が短くても、少しくらいお花が小さめでも、シャクヤクを楽しみたい。
初夏の雰囲気を堪能できれば素敵♡…という方々いらっしゃるはず。

そんな方々に、規格外の芍薬をお届けできることになりました。

◆花摘み&規格外の芍薬たち

株を育てるために「お花摘み」をされる、きれいなお花。
そのお花たちも捨てるのではなく、シャクヤクがお好きな方へお届けしたい…。

そんな思いから、スマイルフラワープロジェクトでは、
「規格外」の芍薬と一緒に「お花摘み」の芍薬〈シャクヤク〉たちもお届けします。

産地さんも、せっかく咲いたきれいなお花を捨てるのではなく「楽しんでもらえたら嬉しい!」とのこと。
JAさんのご協力のもと、全国へお届けできることになりました。

通常は花首だけを摘むところ、みなさまにお届けするため、茎から収穫していただきました。
光合成のために葉を残す必要があるので、茎の長さが30㎝程度のあたりでの収穫となります。


美しいお花を大切に育ててくださる生産者さん。
それをたくさんの方に届けるために頑張っているJAさんや長野県、市場の方。
さまざまな方の想いを大切に繋ぎ、お届けします。

みなさまのお手元で、シャクヤクのお花がさらに輝きを増し、笑顔の花がひらきますように。