2020スマイルフラワープロジェクト

2024/02/01 15:03



◆真冬に咲く、繊細な桜、啓翁桜。

啓翁桜は、真冬にお花見ができる桜として人気があります。

冬時期の旅館やホテル、ウェディングの装花、華道の花材。
そしてギフトとしても人気です。
枝が細く、モダンなイメージなのも人気の理由です。
全国にいくつかの産地がありますが、富山県山田村もそのひとつ。


◆どうして冬に咲く?啓翁桜の秘密

啓翁桜は寒さで眠りにつく秋頃から枝の収穫が始まり、しばらくは冷蔵庫などで保管します。

冬になると温水やボイラ―などにより、暖かくして目覚めてもらいます。

だけれど、啓翁桜の栽培は、どこでも良いわけではありません。
花が咲くには条件があり、
8度以下で、最低でも500時間以上の気温を経験しないと眠らないそうです。

なので、秋には8度以下となる、
標高の高い地域(寒い地域)で栽培されます。

北陸地方でもいくつかの栽培地がありますが、
富山県山田村は約25年前から啓翁桜の栽培&出荷を始めています。


◆啓翁桜は大切な生きる糧

おじゃましたのは、写真は、富山県山田村の花木生産組合さま。
みなさんの本業は、野菜などの農家さん。
冬になると、野菜が出荷できないので、収入が無くなります。

啓翁桜の栽培は、野菜の出荷(収入)無くなる冬期の副業だそう。
大切な生きる糧なのです。

冬以外は、それぞれの野菜をつくるため、各自でお仕事をされていますが、
冬になると、みんなで集まり、協力して啓翁桜の出荷をされています。

外はとても寒いですが、ビニルハウスの中は暖かく、
束ねる係の方は、暖かい中お仕事をされていて、ちょっと安心。
とても丁寧に1本1本枝を選別&剪定し、束ねておられました✨

でも、外での伐採係の方は、とても寒い…💦



◆長い月日が必要な、啓翁桜の栽培

啓翁桜は株を植えてから枝が採れるほど育つまで、約5年🌳
一度枝を伐採すると、また枝が育つまで約4年。
連続して同じ株からは枝が取れません。

なので、山田村では、4つの畑を年ごとに、順番に伐採しているそう。

そのうち株も古くなり、元気が無くなります。
時々、新しい株に植え替える必要があります。
すると、また5年…。
とても時間がかかるのです💦

それでも、気候を利用して、美しい啓翁桜を全国に届けるために
生産者さんは頑張っています。


◆啓翁桜は長く楽しめます

ちなみに、ラッピングの写真は、お花が咲いていますが、
実際にご注文いただいた方への元には「蕾の状態」でお届けします。
(注)2月のお届けの方へ。
出荷時期を延長しておりますので、お花は少しほころび開花が始まっているものとなる場合もございますが、
フラワーロス削減にむけた企画のため、ご理解ご了承のほど何卒よろしくお願い致します。

それは、冬の間、長く楽しんでもらいたいという思いから。

蕾が膨らんで、花が咲き、花が散って葉桜になり…。
そして、葉が散った頃、家の外でのお花見ができるように…

そんな啓翁桜の花言葉は「美しい心」です。
繊細で透明感のある啓翁桜の花にぴったりです。

Mail Magazine

新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。